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メール・マガジン
「FNサービス 問題解決おたすけマン」
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★第085号 ’01−03−30★
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繁盛する人
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●<個人的メモの開陳>
という断り書き付きの当メール・マガジンではありますが、始めたから
には長続きさせたい、読者にも長続きして頂きたい、と念願し、
少なくとも初歩的<日本語>ミスは犯さずに済ませよう、と(これでも)
気を遣い、配信前にはつい何度も目を通す習慣になりました。
その作業に用いているのはDSTNディスプレーのノートPC。 凝視
する時間が長くなれば、目には良くなかろう。 加えて、
*
着々の<加齢現象>、かつては常に左右合計
4.0だった我が目玉も今や白内障進行中。 早くからサングラスを使っていれば、、 も後の祭り。
我が女房の方は緑内障。 体質や生活習慣の個人差で、高齢化社会とは
即ち個体差拡大の多様化社会。 唯一の共通項は<劣化>、、 で、
近所に新規開店した眼科クリニックに通い始めたところ、これが幸運な
ことにスコブル名医。 我々とほぼ同年齢なので、訴えが通じやすい。
子息も大病院眼科医。 名医万一の場合も診療の断絶が無いし、高度な
診断設備類はそのまま生きる。 さては名医、PPAなさいましたな?
患者と言っても器官の性能低下、苦痛も急な悪化も無い。 取りあえず
月1回の予約検診、あとは毎日5回(!)の点眼薬。 当面は安心です。
これが大繁盛。 <予約>でも1時間かかったりするが、関東平野の奥
から遙々来る患者もいる、と聞けば<徒歩3分>は不平など言えません。
どうやらこれも<一人勝ち>風の現象。 医療の世界にも極端な顧客の
集中があるようです。 以前かかっていた眼科は、もう霞んでしまった。
この新クリニックの高齢者向きメニュウは地域性と時代相にピッタンコ。
<予防型ケア>主体、ハイテク診断、ハイテク治療、、 高齢者同士の
クチコミで、たちまちみんな「ここに決めた!」。 不可逆反応的移動。
どんなショーバイも明確な戦略に基づき、それを的確かつ徹底的に実行
すれば、後発の不利なんて(それこそ)メじゃない、という実例でした。
* *
そのある日の診察中、名医に尋ねました。 「いま、良い歯医者さんを
捜しているんですが、ご存知ありませんか?」 我ながら間抜けっぽい、
あるいは常識外れな質問だ、と心では恥じながら。
実は顎の力が強すぎてインプラントが利かず、この若さで上顎左奥6本、
入れ歯なのです。 それが初めピッタリでも、すぐ当たり具合が変わる。
歯茎が傷むので、外す。 外していれば治るが、はめるとすぐヒリヒリ。
なら、歯医者に言えば良い、と思われるだろうけれど、それが言えない。
腕は滅法良く、詰める、かぶせる、何でも一発必中なのだが、コワイ人。
以前通っていた歯医者は、超スロー・テンポで回数を要しただけでなく、
治療中の電話中断が多く、しかもそれが主としてゴルフの打ち合わせ。
待つ間、窓外に目を向ければ、見えるのは先生自慢のグリーン・グラス。
面倒見甲斐なくハゲハゲの我が庭の芝とは大違い。 <隣>のは青い!
芝生はともかく、仕事に向かう姿勢と(肝心の)技量に疑問を抱かされ、
捜し直して自分で見つけたのがこの歯医者。 いいヤツだがクセは強く、
歯の質が良くない、磨き方が下手だ、食生活を改めろ、、 治療中よく
説教したがるところ、<少々難あり>。 とは言うが、
歯医者も技能者。 技能者が一風変わってるなんてアタリマエ、腕さえ
確かなら、、 という評価基準でやって来た元現場人の私、<少々難>
くらいではタジロガナイ。 それでも気になるのは、
人扱いがかなり乱暴なこと。 助手の女性に指示を下す時、言葉や態度
が厳しく、ブッキラボウ。 いやそれ以上にツメタイことも。
そのせいか、スタッフの顔ぶれが頻繁に変わる。 あれじゃ長くは保つ
まい、と思った通りかも知れないし、<支店>が二つあるので<転勤>
したのかも知れない。 が、客としては不安を感じなくもない。
だいたい、人に対する好き嫌い?が激しい。 何故か我が女房、幸い
<好ましい>方に分類されているらしく、彼とのやり取りがスムーズ。
しかしあいにく、私はもう一つの分類らしい。 と言うのは、義歯以後、
彼自身は私をまったく診なくなり、<支店>用に養成中?のような男に
診させることになったからでした。
* * *
この男が、どうも食わせ者でしたな。 物腰は柔らかく、一見親切風。
歯茎の痛みを申し出ると、気安く義歯に手を加えてくれ、「これで一度、
様子を見て下さい」。 ところがこの<一度>、
何回も重なるうちに、義歯自体がおかしくなってくる。 当たる箇所を
削ったり、樹脂を盛り直したり、さながらマッチ・ポンプ。 じゃない
か、と言ってみたら、「そろそろ新しいのを作った方が、、」。
こちらは<強すぎ顎力>に自責の念を禁じ得ず、「作っても変わるまい。
人と会う時にだけはめることにして、普段は使わないことにしますよ」。
咀嚼のツールではなく、単なる隙間風防止兼体裁維持のアクセサリーと
してしか認識していないよ、と宣言した次第。 だが、釈然としない。
世間の人はどうなんだ? みんなこんな痛いのを我慢しているのかね?
そんなこと無かろう、、 入れ歯用接着剤てのはどうかな? 緩衝剤の
役をするのでは? ところが<総入れ歯用>。 私向きではなかった。
念のため、噛んだガムを接着剤風に挟んでみたり、色々試して成功せず。
ついに思い余って、、 が所もあろうに眼科医での、前記の質問でした。
それに対する名医の答えは、さすがに思慮深かった。 「歯医者さんは
大変のようですねえ。 繁盛しているのは10軒に1軒。 2軒がソコ
ソコ。 あとはみんな閑古鳥、、 とか聞きますよ」。
で、その<1軒>、この辺だと? 「それは、こちらへ来て未だ日が
浅いので、、」 ごもっとも。 結局、自助努力しか無いんだ、、
しかしその前に、当たって砕けろ。 もう診てやらない、と言われるの
も覚悟で訊いてみよう、と決意。 <少々難>先生を指名予約しました。
そしてその日、<痛い義歯>の経緯に続けて、長らくの疑問をぶつけた
次第。 「もしや先生、入れ歯は不得意でいらっしゃるのでは?」
すると先生、「とんでもない! 僕は入れ歯、得意だよ」。 だったら、、
で新規まき直し。 間もなく<得意>がウソでなかったことが証明され
ました。 やれやれ。 長い間、痛いの我慢して、損しちゃったぜ、、
彼いわく「<一見親切>の仕事はチェックしていたが、何も問題ないと
言うので気付かなかった」、、 そんな時、性善説やってくれるなよ。
私の方は、彼ら師弟(?)の信頼関係を、シロート判断で損なうことに
なってはならぬ、ウカウカ言うべきでないと遠慮していた形でしたが、、
それを彼は「要らぬ遠慮だった」と言う。 でも、この私にしてなお
言い出せなかったくらい、あんたは怖かったってことさ。 ほかを捜す
ことになっても仕方ない、とまで覚悟しなきゃ言えなかったんだぜ、、、
**********
●そんな時たまたま
「良い歯医者の見分け方」と題したTV番組があり、歯科医評論家(と
いうものがあるんですな)が着眼点を端的に示してくれました。 即ち、
・医師の人柄が善いこと
・歯科衛生士をも置いていること
・治療状況ビジュアル説明用ハイテク設備があること
それを捜すコツは、「歯の状況が悪くない時に診断を受けてみること」。
歯が痛くなってから、つまり立場が弱くなってから、では見定める余裕
などありはしない、と。 なるほど、リクツですな。
*
その基準で評価すると、、 で、女房共々ガッカリ。 <少々難>先生、
前記のような具合ですから、<ユニーク>ではあるけれども、さすがに
<善い>人柄とはご本人も胸は張れなかろう。
技工士や代理医師は置いているが、歯科衛生士は(いたこともあったが、
ほとんどいつもは)いない。 治療器具は一式ある(だろう)が、患者
も観られるような(カメラ、ディスプレー付きの)診断設備は無い、、
ウーム、3戦0勝3敗、こりゃダメだわ、、
まあ、衛生士の言うことは大方決まっているし、歯の磨き方なら、私も
彼に言われるほどいい加減ではない。 治療方法はお任せ、たとえ画面
で見せられても、私が何か判断できるわけでもない。
腕が良いことが先決、<人柄>は気にしないとも言いました。 つまり、
評論家氏ご指摘の3点すべてに背いていても、私ゃ彼で良いんだよ、、
ただ問題は、眼科の名医のような<ハイテク歯科クリニック>が近くに
現われたら、そちらへ移動する客が少なくないであろうこと。 腕だけ
では成り立たなくなる日が近くに忍び寄って来ているかも、、
評論家氏の話では、1日の患者数は10人が最低限度。 それ以下では
経営が成り立たない由。 現に集中乱立地区ではその線が達成できず、
閉鎖、夜逃げ、さらには自殺まで、珍しくなくなっている、と言う。
未だ<営業中>でも、少しは客も付けて、売却価格を有利にしたい、で
<閉鎖するのを延ばしている>だけ、の歯科医もあるそうな。
設備器具一式から棚の中の薬品類までソックリそのまま、<居抜き>で
売るというのが流行っている、、 眼科の名医に聞かされた通りだわ。
* *
しかし考えてみると、その<基準>、歯科医に限りませんな。 眼科医
にも、、 と当てはめてみると、これがバッチリ。
我が名医、何よりご本尊のお人柄が素晴らしい。 もちろん過去の業績、
仕事への精励、患者への説明、患者からの聴き取り、手術を要する患者
を送り込む大病院との密接な連携、施術後のケア、、、 すべて満点。
そして検眼から各種検査まで、専門スタッフを配置。 設備はみなコン
ピュータ直結、ディスプレー付き。 検査結果の解説も懇切。 まさに
<10軒中の1軒>だ、これは!
* * *
延長すると、これ、どんな経営にも当てはまる、いわばアタリマエです。
トップの善き人柄が人材や設備にも反映されれば、商売繁盛間違いなし。
「桃李もの言わず、下自ずから蹊(みち)を成す」の格言そのまま。
<立派な人>が少ないからこそ、マネジメント参考書の出版が成り立つ
のだし、及んでは何と<歯科医院専門>経営セミナーまで催されるわけ。
面白いことに、それに参加するのはむしろ<優良歯科医>なのだという。
かくて昔の歌にある通り、
There's nothing surer, the rich gets rich and poor gets poorer.
すべて二極分化に向かうのが世の中の基本原理、、 なのでしょう。
* * * *
管理職また然り。 <良き>の付く管理職も<十人に一人>。 そして
良き管理職ほど勉強家、というところも同じく。 同じでないのは、
独立開業でなく組織体構成員。 <良き一人>だけ<繁盛>させるわけ
には行かない。 何しろ<和>ですからな、この国は。 それが口実で、
容易に待遇の形で評価の差を表してはもらえない。 が、間もなく
年俸制の普及などで一変するでしょう。 あなたは<繁盛>して下さい。
念のため、前記見分け方3項目に倣ってチェックするのはいかが?
第1番は<あなた自身>。 あなたと神様を信じ、お任せしましょう。
第2項目を管理職用に翻案すると、スタッフや人脈。 専門知識を一切、
あなた一人でカバーすることは出来ません。 仕組みやネットの活用!
そして第3項目、管理職としてのあなたの考えを<目に見える形で示す
方法>が駆使できなくてはならない、ということでしょう。 それなら、
(ほら、おいでなすった!)
Rational Process に限りますよね。
業種、業態、場面、対象、、 何が変わろうと、<筋>はそのまま通用
させられます。 ワーク・シートがそのまま使えます。 即ち、
Rational Process は、<繁盛する管理者>のツール!
10人の中の<繁盛して生き残る1人>であり続けるための武器、です。
■竹島元一■
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